
このような悩みに答えます。
広告クリエイティブって、短いコピーとビジュアルの中に、いかに刺さる要素を詰め込むかが勝負ですよね。
しかも「目立つ」だけじゃ意味がなくて、「行動させる」までがセット。
僕はWebディレクターとして、これまでに数百本以上の広告バナーやLP、記事LPの制作に関わってきました。
その中で見えてきたのが、成果を出す広告クリエイティブに共通する3つの視点です。
今回はそのポイントを、実体験も交えつつお話ししていきます。
広告クリエイティブの「作り方」は、目的に応じて変わる
まず大前提として、広告クリエイティブの作り方に「これが正解!」というものはありません。
なぜなら、目的が違えば設計も変わるからです。
- 商品購入(CV)を狙うなら → 強い訴求と明確な導線
- 認知を広げたいなら → 印象に残るクリエイティブやブランド表現
- 興味を持たせる段階なら → 疑問を投げかけたり、興味喚起のコピーが有効
つまり、広告クリエイティブの作り方は“設計図”次第なんです。
とはいえ、どんな目的のクリエイティブでも共通して「ここは外せない」というポイントがいくつかあります。
今回はその中でも、僕が特に意識している3つの視点を紹介します。
1.見る人の目線を徹底的に意識する
これは一番基本であり、一番大事なところ。
広告をつくるときに常に自分に問うのは、
これ、ユーザー目線で見たらどう感じるだろう?
ということ。
ターゲットのことを理解しているつもりでも、案外「作り手目線」に寄ってしまいがちなんですよね。
たとえば、訴求ワードを並べて満足していたけど、実際にはユーザーが「それ、私に関係ある?」と感じているケースとか。
僕が心がけているのは、ターゲットの生活や気持ち、悩みをできるだけ具体的にイメージすることです。
広告代理店時代、某大手食品会社のサプリメントを担当しているときに、40代主婦向けに作ったバナーで、自分の言葉ではなく「ママ友の会話っぽいコピー」にしたらCTRが劇的に上がることがありました。

2.ファーストビュー(最初の1秒)に命をかける
SNSやWeb広告の世界では、「スルーされないこと」が第一関門です。
どんなに良い内容でも、見られなければ意味がない。
だから僕は、“最初の1秒”に目を止めてもらうことに全力を注いでいます。
ファーストビューの作り方で意識していることは以下のようなことです。
- アイキャッチに一目で内容が伝わる画像を使う
- テキストの強調部分は3秒以内に読める文字数にする
- 色使いや余白で視線誘導を設計する
特にSNS広告やフィード広告では、「視覚的にパッと入ってくるかどうか」が命です。
分かりやすい例でいうと、Before/Afterの視覚比較をトップに入れたことで、バナーのCTRが2倍以上に伸びたことがありました。
まず止まってもらう → 興味を持ってもらう → 行動してもらう

3.情報の引き算で訴求力を高める
広告クリエイティブにありがちなのが、「あれもこれも言いたくなる」問題。
でも、詰め込みすぎは逆効果です。
だから僕は、あえて“伝える情報を絞る”ようにしています。
広告って、短距離走なんですよね。ユーザーに長文を読んでもらう余裕はない。
1つの強いベネフィットに絞ることで、逆に印象が深くなります。
引き算するために僕がよく使うのはこの問いです。
この広告で、たった一つだけ伝えたいことは何?
この問いに答えられないまま制作に入ると、結果的に“何も刺さらない”クリエイティブができあがってしまいます。
これも広告代理店時代の話ですが、価格や実績、成分など3つ以上の訴求を1枚のバナーに盛り込んで失敗。訴求を1つに絞ったらCVRが1.5倍以上になったことがありました。

成果の出る広告クリエイティブは、再現性がある
感覚でたまたま当たる広告もあるにはありますが、再現性がないと次に活かせません。
僕はは制作のたびに、必ず以下のような振り返りをしています:
- どの要素がCTRやCVに寄与していたか?
- 想定したターゲットと実際の結果にズレはなかったか?
- 他のパターンと比較して何が違ったか?
これを繰り返すことで、自分なりの“勝ちパターン”が少しずつ蓄積されていくんです。

まとめ|広告クリエイティブの作り方は「引き算と設計」がカギ
今回ご紹介した「広告クリエイティブ制作で意識している3つのこと」はこちらです。
- ユーザー目線に立つこと
- 最初の1秒で興味を引くこと
- 情報を絞って訴求を際立たせること
どれも当たり前のように聞こえるかもしれませんが、実行し続けるのは意外と難しい。
だからこそ、ここを「ちゃんとやる」だけで、他と差がつくんですよね。
